変的論

主に宗教・佛教・浄土門についてのささやかな見解

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自見之覚悟

歎異抄 全以自見之覚悟、莫乱他力之宗旨。 まったく自見の覚悟をもって、他力の宗旨を乱ることなかれ。 「自見之覚悟」とはこのブログに書き散らかしているようなことを言う。「先師」にしろ「相続」にしろ「有縁の知識」にしろ、小生の解釈の方が正しいので…

有縁知識

歎異抄 幸不依有縁知識者、争得入易行一門哉。 幸ひに有縁の知識によらずんば、いかでか易行の一門に入ることを得んや。 さてこの「有縁の知識」は、実に問題のあるところだと思う。例えば、浄土真宗を自称する、浄財集めを目的としたカルト会なる詐欺教団が…

後学相続之疑惑

歎異抄 思有後学相続之疑惑 後学相続の疑惑有ることを思ふに ネット上にある幾つかの現代語訳を読むと、相続を相承の意味で訳してあるか、無視しているかのどちらかであり、これが不満である。浄土門で相続といえば、念佛相続の意味ではないのか、というのが…

先師口伝之真信

歎異抄 歎異先師口伝之真信 先師の口伝の真信に異なることを歎き これは単に親鸞聖人からの口伝の信心という意味ではなく、親鸞聖人の時点で既に口伝の信心であると思う。つまり、親鸞聖人から伝えられた著者の信心ではなく、親鸞聖人に伝えられた親鸞聖人の…

歎異抄について、幾ばくかの不審があるので書いておく。そもそもこの聖教は真宗の有名な聖教の一つなのだが、元祖和順大師法然上人を第一の祖師と仰ぐ者にとっても大切な聖教の一つである。 歎異抄 竊回愚案 ひそかにぐあんをめぐらして 顕浄土真実教行証文…

六決定

五決定を以って往生す。と言われている。 法然教学の研究 /第二篇/第三章 法然聖人の信心論/第三節 深心の意義 - 本願力回向 一弥陀本願決定也、二釈迦所説決定也、三諸仏証誠決定也、四善導教釈決定也、五吾等信心決定也。以此義故往生決定也云云 小生はこ…

一念多念

仏説無量寿経 - Wikisource 諸有衆生 聞其名號 信心歡喜 乃至一念 至心回向 願生彼國 即得往生 住不退轉 唯除五逆 誹謗正法 其有得聞 彼佛名號 歡喜踊躍 乃至一念 當知此人 爲得大利 則是具足 無上功德 選択集 読んでみよう選択集:浄土宗(善導大師の御釈 …

滅後の邪義

一枚起請文 - Wikipedia 証の為に両手印をもってす。浄土宗の安心起行この一紙に至極せり。源空が所存、この外に全く別義を存ぜず、滅後の邪義をふせがんがために所存をしるし畢んぬ。 元祖御在世の頃から、一念多念の争いというものがあった。一念にて往生…

念仏を信ぜん人

一枚起請文 - Wikipedia 念仏を信ぜん人は、たとい一代の法をよくよく学すとも、一文不知の愚鈍の身になして、尼入道の無智のともがらに同じうして、智者のふるまいをせずしてただ一向に念仏すべし。 浄土宗の時間 「法然さまのみ教え」 第三週 6月17日 「信…

奥ふかき事

一枚起請文 - Wikipedia この外に奥ふかき事を存ぜば、二尊のあわれみにはずれ、本願にもれ候うべし。 松庵 もし、このほかに奥深いことを考えているとしたならば、私は、阿弥陀さまとお釈迦さまのお慈悲からはずれ、私をお救いくださるという本願からもれる…

「と申して」と「にて」

一枚起請文 - Wikipedia ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生するぞと思い取りて申す外には別の仔細候わず。 ただし三心四修と申すことの候うは、皆決定して南無阿弥陀仏にて往生するぞと思ううちにこもり候うなり。 「南無阿弥…

同一念佛

一枚起請文 - WikiArc 学文をして念の心を悟りて申す念仏にもあらず。 ただし三心・四修と申すことの候ふは、みな決定して南無阿弥陀仏にて往生するぞと思ふうちに籠り候ふなり。 愚見によれば、「念の心を悟りて」とは、宗教経験を含んでいる。また「決定し…

決定(けつじょう)

一枚起請文 - WikiArc ただし三心・四修と申すことの候ふは、みな決定して南無阿弥陀仏にて往生するぞと思ふうちに籠り候ふなり。 第 十 三 巻 - いとーの部屋 - Seesaa Wiki(ウィキ) 但妄念のきをひおこり侍るをば、いかがし候べきと。上人の給はく、是煩…

往生極楽のために

一枚起請文 - WikiArc ただ往生極楽のためには南無阿弥陀仏と申して、疑なく往生するぞと思ひとりて申すほかには別の子細候はず。 選択集 読んでみよう選択集:浄土宗 それ速やかに生死を離れんと欲せば、二種の勝法の中には、且く聖道門を閣いて、選んで浄…