変的論

主に宗教・佛教・浄土門についてのささやかな見解

宗教と科学

宗教と科学とは、本来、対立するものではない。それを、宗教の領域で科学を語ったり、科学の領域で宗教を語ったりするから、おかしくなるのではなかろうか。

 

科学は結論が決まっていない。理論と実験とを重ねて結論を出す。当然、結論が変わることもありうる。

 

しかし、宗教は結論が決まっている。確か、折原脩三という人がそう書いていて、なるほどと思った。

 

浄土門でいうなら、念佛するもの往生する、である。これを科学することはできない。

 

例えば、念佛者の脳波を調べることはできるだろうが、機の善悪に関わらない、というのが浄土の宗旨なので、脳波がどのような状態だろうが宗教的には意味をなさない。

 

所詮、科学というものは、娑婆の中の話である。それは幾億光年先の宇宙であっても娑婆である。その娑婆を出ようというのが佛教なので、その時には、科学は全く役に立たない。その領域が違うからである。