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変的論

主に宗教・佛教・浄土門についてのささやかな見解

有縁知識

歎異抄

幸不依有縁知識者、争得入易行一門哉。
 幸ひに有縁の知識によらずんば、いかでか易行の一門に入ることを得んや。

 

さてこの「有縁の知識」は、実に問題のあるところだと思う。例えば、浄土真宗を自称する、浄財集めを目的としたカルト会なる詐欺教団があるとして、その会員にとっては、その会長は、まさに有縁の知識であるだろうからである。

 

よってこれは、念佛に志ある人にとって縁がある師という意味ではないと思う。「知識」とは故親鸞聖人のことであろうが、しかし、我々にとって、故聖人が縁のある知識ということではなく、故聖人が、そういう縁を持っておられる知識だということ、つまり何が言いたいかというと、大師聖人と敬われ、大勢至菩薩とも仰がれた、かの偉大なる元祖に縁のある親鸞聖人という意味だということである。

 

高僧和讃 源空聖人 釈文に付けて 二十首

智慧光のちからより
 本師源空あらはれて
 浄土真宗をひらきつつ
 選択本願のべたまふ

 

親鸞聖人にとって、そして歎異抄の著者にとって、浄土真宗をひらいたのは本師源空、すなわち元祖大師なのである。その元祖の口伝の直弟子、それが親鸞聖人である。有縁の知識とはそういうことなのであって、決して高名な僧侶とか、カルト会の会長などではないのである。